After Word -あとがき-

  このような場所までご覧いただき、本当にありがとうございます。風太郎です。
 部誌掲載時、常に丸々1ページを使って近況や作品小話を語って参りました。こちらはその出張版です。
 あとがきまで書いている方は先輩にもいませんでしたが、一つのアイデンティティとして書き下ろしさせていただきたいと思います。実は以前より、全ての作品が出揃った暁には是非是非書きたいなと思っていたんです。まあ読んでる人もそうそういないでしょうしね、好きにやらせてもらいます(笑)


 この出張あとがきを書いている当時、卒業を目前に控えた状態です。だからこそこうして作品が出揃っているのですがね。
 部誌掲載作品が14本、その関連作品として当HP用に書き下ろしたものが2本、大学の機関紙『志学』に投稿したものが3本の、計19作品に筆を執らせて頂きました。作品牧場にずらりと並んだ作品群を眺めるのはなかなか壮観です。こうなると大台の20本に乗りたいところでしたが、残念ながらタイムリミットが来てしまいました。
 思えば文芸部に支えられ、四年間を充実したものにする事ができたのだと思います。〆切前に慌てて書き上げるのも、夜勤後の回らない頭で執筆するのも茶飯事。今となっては何もかもが懐かしく、愛おしいです。生活面でも、自堕落に拍車を掛けたに違いありませんが、頼りになる先輩や励まし合う同期、可愛い後輩たちに囲まれた毎日はとても楽しかったです。

 これからも趣味程度に執筆は行う予定ですが、ここまで真剣に作品と向き合うのは恐らく最後になるでしょう。
 水牛ダンスの弁を借りますが、ちり紙にも満たないような拙い作品たちを通して、なにか一つでも思うこと・考えることを見つけて頂ければ、作者冥利に尽きるというものです。影響まで与えられたとすれば、もう何と表現すればよいやら。逆にこんな作品で影響を及ぼしてしまってごめんなさいと謝っておきます(笑)

 この四年間を、自分は心の宝箱にしまって歩んでいきます。
 読者と、部員の皆様。いままでありがとうございました。



 ……と、以上が真面目なあとがきでした。
 以降は、部誌の方を読んでいる方には恒例の、作品語りをしていきたいと思います!今更何を隠そうか、こっちが本題です。
 風太郎は作品語り大好き人間です。自分の作品だけでなく、他人の作品の裏話とかも。創作秘話って聞いてて飽きませんよね。少なくとも自分はそうです。
 いつか皆様とも、面と向かって作品語りをしてみたいですね!



※警告!※
以降の内容には、風太郎の作品全てに渡って重大なネタバレが含まれる可能性があります。未読の方は十分ご注意ください。
まあ作品を読んでない人がこんなところまで読んでるとは思いませんが……ん?作品を読まずにあとがきだけ読むなんて……そんな……!

読む場合はくれぐれも自己責任で!




Under the ground(2010.7月号)
 記念すべき第一作。作品テーマは『中途半端にもどかしく』。
 まずは様子見ということで、無難なラブコメジャンルを選びました。無難とはいえ、ラブコメはおろか恋愛ものを書いたのが初めてだったので、四苦八苦した覚えがあります。
 この頃はまだ伏線や後との繋がりを意識していなかったので、特に表現でこだわった点はありません。ただ、ギャグと恋愛要素のバランスは考えるようにしていました。後の作品にも言えることですが、どんな作品にも小さな小ネタを挟みたがるのが風太郎です。笑いに飢えています。

 ◆Over the ground(2010.大学祭号)
 二作目。『Under the ground』の続編で、テーマは同じく『中途半端にもどかしく』。
 もともと続きものにする予定ではなかったのですが、ネタが尽きた時のためにいつでも続きものという体でストックしておこうと考えていた、いわば保険の作品です。そして僅かの間に保険を使い切ってしまったわけです。 
 主人公が女の子から男の子へシフトするという、視点変更を学びました。共有させる・させない情報をはっきりさせないと混同しそうで怖く、珍しくプロットを用意した記憶があります。
 また、前作を読まなくても差し支えないようにしながら、前作を読むとさらに面白くなるよ、という形をとりました。これはあまり苦ではなかったですね。以降もちまちま使われる手法です。
 groundシリーズ二作で、風太郎作品の表現方法の方向性を大まかに固めたように思います。

魔法皇女プリンセス☆サリア(2011.5月号)
 だが、奴は弾けた。
 第三作です。多少文芸部に慣れてきたのと、新入生歓迎号であることから明るい作品にしようと、弾けまくった結果生まれた作品です。
 テーマは「ぶっ壊せ!」。部誌のバックナンバーを漁った結果、まだ扱われていない題材を模索し、魔法少女というものを選びました。既存の魔法少女イメージや文芸部の伝統をぶっ壊す作品を目指し、ついでに作中でも色々ぶっ壊しました(笑)
 ここで頑張ったことは、読んだだけで情景がアニメのように浮かんでくるような描写。表現だけでなく、テンポも大切にしました。ぶっちゃけたところ、書きたかったのは終盤の変身シーン。可愛い衣装への変身は魔法少女の定番ですが、これを文章で表すとどうなるのか……書いてる最中、楽しくて仕方がありませんでした。
 内容としては、少女の葛藤と懊悩という意外にまともなもの。風太郎自身、お気に入りの一作です。幸い、最大のターゲットであった新入生にもそこそこの評判をいただけました。

おとうさんといっしょ(2011.大学祭号)
 部誌第四作ですが、執筆の時系列としては後述の『さがしもの』が先になります。発表はこちらが先です。
 テーマは「短く!」。普段長い作品ばかり書くので、逆に今回は徹底して表現を削ぎ落とし、簡潔な作品を目指しました。普段の作品を漫画で例えれば、これは四コマ漫画といったところでしょうか。
 ある父子の日常風景を切り取ったもの。起伏はありませんが、緩やかな流れと穏やかなギャグは書いてて和みました。ちなみに、この作品はオチを思いついた時点でストーリーが一気に出来上がったので、あまり執筆に困らなかったと記憶しています。

幸福の天秤(2012.2月号)
 暗ーいイメージの作品に挑戦。元々風太郎はダークファンタジーのような中二チックの作品を書いていたのですが、これも人の心の闇を扱った作品です。
 テーマは「欝」。まんまですね。これまでおふざけばかりやらかしてきたので、ここらで真面目なものを書こうかなーと発起したのが執筆のきっかけでした。
 読めば察しがつくと思いますが、「世にも奇妙な物語」のオマージュ作品です。幸福の在処と、人の欲をメインに書いていきました。
 ちょうどこの頃「魔法少女まどか?マギカ」というアニメにハマり、伏線の大切さを学びました。それはとてもとても大きな影響で、この後の執筆にも多大な影響を及ぼしています。この作品の中にも、物売りの男の怪しい言動やマキの含みある台詞など、裏を汲んで欲しいという思いが表れています。

幸福の天秤 -Another End-(書き下ろし)
 『幸福の天秤』、もう一つの結末を描いた作品。もともと2月号のあとがきで存在を示唆していたものです。
 本作中で結局あまり明かされなかった、「幸福の天秤」用法についての種明かしが真の目的です。
 ストーリー分岐というのもなかなか楽しいですね。初の試みでしたが、外伝や続編とはまた違った伏線回収の仕方ができてよかったです。
 なお、両作品とも執筆開始当初想定していた終わり方と大幅に路線変更したのは内緒の話。マキとの友情回復エンドが本来のエンディングなんですが……え?もう書きませんよ?(笑)

蒼風センチメンタル(2012.5月号)
 こちらも新入生歓迎号として、あまり鬱々としない作品を書きたいと執筆したものです。
 テーマは「向き合う」。groundシリーズ同様、儚い両想いですが、あちらのように「素直になれない」のとは異なる距離感を持つ二人を描いた作品です。
 自分はよく描写に風や天候を用いるのですが、今回はそれに主眼を置きました。快活さと切なさ、風に感じるいろんな思いを乗せられていればいいなと思います。
 なお、前回あんなことを言っておきながら、目立った伏線は貼っていません。ground同様続けられるよう保険は掛けていましたが、こちらは使わず終いに終わりました。

天魔が嗤う(前篇) 天魔が嗤う(中篇) 天魔が嗤う(後篇)(2012.7月号〜2013.2月号)
 当初から完全なるシリーズ物として書いた、初にして唯一の作品。表紙絵も書いていただきました!テーマは「改革」。
 シリーズということで、ふんだんに伏線を用いました。おかげで元々は前後編のつもりが、伏線を回収しきれず三部作になったわけです(実話)。
 元ネタはソロモンの悪魔と、タロットカード。特段ギミックは用意していませんが、これを書くために浅くではありますが色々調べ物をしました。
 天使を完全な悪者に、悪魔を(善いかどうかは別として)味方に置くというのは、我ながら斬新だと思いましたね。天使の正体が天使でなかった(下級霊など)や、主人公が悪魔堕ちするわけではなく、天使そのものをペテン師扱いする作品はそう多くないと思います。
 戦闘も書け、ギャグもシリアスも伏線回収も全てできたので、個人的には一番気に入っている作品です。あと、groundシリーズやサリアが少しだけおまけで出てきます。スピンオフ楽しいです。つまりこれ一つで風太郎作品の全てが味わえます。

魔王からの贈り物(2013.5月号)
 新入生歓迎号作品。初の二作投稿で、同時に掲載された『はじめての魔王退治』と対になっています。
 今回はテーマが二つあり、一つが「始まりと終わりの物語」。前述の対になっていることから一応「終わり」に位置する物語ですが、これ単品でも「始まりと終わり」が描かれています。
 結局、勇者の魔王討伐まで含めて全て魔王の掌の上、という内容で、全体的にはシリアス仕立てです。この勇者の青年が今後、英雄として認知されていくのか、魔王の血を引き魔王すら凌駕した化物として疎まれていくのか。そこに連なる物語を脳内補完して欲しいと、始まりの意味も加えました。
 わかる人にはわかると思いますが、『ドラゴンクエストモンスターズ+』(作・吉崎観音)という作品で描かれた「破壊神を破壊した男」という話がモデルです。
 そしてもう一つのテーマが「短く!」。そう、これは以前書いた『おとうさんといっしょ』と同時期に構想された作品なのです。父の愛情を主眼に、まっすぐか歪んでいるか、の差を与えたのが本作なのです。そう言った意味で、「おとうさん」とも対であるといえますね。

はじめての魔王退治(2013.5月号)
 新入生歓迎号作品。述べた通り、『魔王からの贈り物』と対です。
 「贈り物」がシリアス仕立てなのに対し、こちらは一貫してギャグ。また、視点もあちらが三人称なのに対しこちらは一人称で、地味なところだと勇者の性別も男女で違います。「お前女だったのかよ!」と突っ込んでいただけていれば本望です。魔王の目的が一貫しないところも対ですかね。魔王ってかただのオッサンにしか見えないけど。
 テーマは同じく「始まりと終わりの物語」。こちらは完全に始まりですね。物語の殆どが結末と無関係という、夢オチに等しい暴挙をしでかしました。一応文芸部の新入生歓迎号なので、実はこれが一番やりたいことだったり。いつもやったことのないことに挑戦するのが風太郎です(笑)
 なお、今回の二作は提出前、高校時代の親友に相談して意見をもらいました。終わりの物語→始まりの物語という流れにしたのも彼の助言です。結果的に好評だったので、とても感謝しています。

魔法皇女プリンセス☆サリア りたーんず!(2013.7月号)
 だが、奴は再び弾けた。
 二年の時を経てまさかの復活を果たした、『魔法皇女プリンセス?サリア』の続編です。一部の後輩の熱烈なラブコールに応えて書いた、半ばファンサービスな作品です。こんなに長い間を空けて復活した作品なんてないだろうな――と思っていたら、紫陽花ちゃんが新作で最初の作品を復活させて書いていました(笑)
 テーマは「変わる」。魔法少女の使命に目覚めたサリアのその後を描きます。あと中身の雰囲気も変わりました。
 前作に比べて、テンポよりもギャグとシリアスのバランスを考えて書きました。サリアが真剣に悩むのでギャグが減ってしまったのが悔やまれますね。なお、冒頭やラスト、変身シーンなど細かな表現は前作を踏襲して描いています。今回も変身シーンにだけは万倍の気合を入れました。

審判の銀貨(2013.大学祭号)
 『幸福の天秤』シリーズに当たる作品。前作との直接的な繋がりはありませんが、ナト君はマキの弟なんですよ。フルネームの苗字を見て気付いた方は鋭いです。
 テーマは「幸せの在処」。やはり『世にも奇妙な物語』のオマージュです。前作がバッドエンドだったので、今作は必ずハッピーエンドにしようと思っていました。
 今回気をつけたことは、表現に美術用語や色、絵画の名称などを取り入れること。美大生の設定なので、と単純な理由です。
 そしてもう一つ、ミスリードを取り入れたことです。日乃の出した「裏」によって起こった不幸はなんだったのか、と。合宿の批評会でも、かなりみんな考え込んでくれました。なので、答え合わせはここで行うとしましょう。
 種明かしをすると、これ、結末の「銀貨という便利アイテムを落としたこと」が不幸の内容なんです。作中では迷子の子供やナトが巻き込まれた事故など、徹底して日乃を悩ませる不幸を描きましたが、全て思い込みであり偶然なんです。一人称視点って便利ですね。不幸の度合いは小さくも、大きい。銀貨を渡されたとき例示されていた通りです。
 さらに、最後に落とした銀貨は表を向けました。約束事に「必ず結果を確認しろ」というものがありましたが、その理由は「表か裏かが不確定になるから」です。実はこれ、一日一回の用法を守れば必ず表が出る仕組みになってるんです。『幸福の天秤』と同じく、正しく使えば必ず幸せになれる便利アイテムなんです。
 最後に表が出たのは偶然なんですが、効果ははっきり出ます。日乃が向かった先と、何に悩んでいたかを考えれば……どんな幸運があったか、あとは想像できますよね?
 これらの種明かし、実は全て最後に物売りのオッサンが言っています。これであの意味深な発言の真意がお分かりいただけたでしょう。
 割とよく引っかかってくれたので、個人的には満足のいく仕上がりになりました。

Wonder World-End(2014.2月号)
 部誌最後の作品。発表時系列としては「Swallow Tears」より前ですが、執筆時期は後なので、正真正銘最後の作品です。
 テーマは「価値」。部誌作品の集大成として、今まで主張したかったことの全てを10ページに詰め込みました。だがギャグがない、何故だ。
 元ネタはあの有名な昔話ですが、今回焦点を当てたのは竜宮城に行くあのシーンではなく、ラストの凄く未来の世界、という所でした。人間が追い求めた便利さ、その結果齎された運命を描きます。
 この作品も、随所に伏線があります。重要な鍵となるマイトの言動の、不自然さや曖昧さに着目していただきたいです。また、細かな描写も。結末を知ってから「近くの木々から、一斉に鳥たちが飛び立つ騒がしい音が聞こえた。」という表現を見て、はっとする方もいるかも知れません。あと、浦島博士の「望み」ですが、叶っているとも言えるし叶っていないともいます。マイト(&エクスゼロ・ワンダ)の目論見は、最終的に「浦島博士の脳を持つロボットに永遠の命の技術を作らせ、真の復活をさせる」ことです。一読だと「人間はもう不要だ」といっているようですが、このロボットたちは真剣に人間の事を思っている分タチが悪いです。まあこの流れだと最終的にやはり人間は不要になるのですが。
 ちなみにこの作品は、元々『志学』投稿用の作品として練っていたのですが、纏まり切らなかったためお蔵入りとなっていたものでした。ちょうどその頃、秋雨くんが浦島太郎を題材にした別作品を書いていましたね。他、タイトルも最後の作品なので「End」を入れたものに、最初の作品と対比して英語タイトルに、しよう、というのは頭にありました。卒論に追われて〆切も過ぎながらの執筆でしたが、最後に書きたいものが書けてとても満足でした。

カゲロウ(書き下ろし)
 本来は『天魔が嗤う(後篇)』と同時掲載の予定でしたが、諸事情でカットに。
 新世先輩のことを書いた詩です……うむぅ、詩は語るのが難しいですね。なので、聞くよりも感じてください(ぇ

さがしもの(志学・2012年)
 『志学』投稿作品です。テーマはそのまま「探し物」。二人の、それぞれの「さがしもの」を探すだけのシンプルな話です。
 なんと恐縮なことに、準優秀作をいただいてしまいました。敬愛する夕凪先輩やバージニアスリム先輩と同時受賞ということでとても嬉しかったです。
 これは余裕を持って書き上げた珍しい作品で、自殺した青年と幽霊のお話です。細かな伏線をすぐに回収する方法で進めました。
 夕凪先輩が『世界色』を書いている横で一緒にパソコンに向かい、作品語りや指摘を相互にし合いながら書いた作品で、とても思い入れがあります。

Day Breaker(志学・2013年)
 『志学』投稿第二作。テーマは「気付き、行う」。
 なんということでしょう。実はこの作品、思い入れも記憶もあまりないんです。というのも、『Wonder World-End』の案が行き詰まって大急ぎで拵えた代替作品だからです。
 ファンタジー要素とギャグをほどほどに取り入れた、良くも悪くも風太郎色が強い作品です。ちなみに、『はじめての魔王退治』で使った「お前女なのかよ!」ネタは、こちらにも使われていました(笑)

Swallow Tears(志学・2014年)
 『志学』投稿第三作。発表時系列としてはこちらが最後の作品になります。
 テーマは「掴めぬ幸福」……そう、実は『幸福の天秤』『審判の銀貨』と同様のシリーズなのです。都合上、行商人の男を悪魔に置き換えましたが、基本的に流れは同じです。
 ただし悪魔のアイテムという事で、こちらはかなりキツい効果にしました。『天魔』のラウム同様憎めないキャラではありますが、こちらはより悪魔らしい悪魔です。
 気をつけたことは、地の文であろうと発言だろうと、少女の望んだことは”必ず叶わない”こと。この注意に矛盾しないよう、かなり地の文には気を配りました。
 三作品を通じて、色々な『幸せの形』を描いてきました。幸せってなんなんだろう。たぶん、風太郎が伝えたかったのはこれなんじゃないかなと思います。



 以上、長々と話してきましたが、これが風太郎作品の全てです。
 やはり一番は『幸せの在処』でしょうか。天秤シリーズに限らず、幸せっていろんな形があります。恋愛もそう、『魔王からの贈り物』のように何を与えたら幸せになるか、の問いもそう。不思議の力をどう活かすのかも。全て、その人なりの幸せを求めている気がするんです。
 ここまで読んでくださった皆様も、どうか自分なりの”幸せ”を見つけてください。どんなにささやかなものだったとしても。
 私の作品が一つでも、少しでもその手がかりとなれば、それが私の”幸せ”なのです。

 それでは、今度こそ本当に最後です。
 こんな場所まで目を通していただいて、本当に、本当にありがとうございます。
 貴方に、無常の感謝を。そして願わくば、幸あらんことを。


                                                                                                                                                                                                                        2014.3 池田 風太郎


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